レトロゲーム研究室 -Retro Game Laboratory-

【サイトリニューアルしました】管理人が昔遊んだレトロゲームを、独自の視点でレビューしています。(略称:レゲー研)

TROY無双

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■分類:アクション
■機種:プレイステーション3
■発売:コーエーテクモゲームス
■開発:TECMO KOEI CANADA Inc.
■発売:2011年
troy_1.png 32px_construction_003_a-trans.png このゲームには暴力シーンやグロテスクな表現が含まれています。

怒れる漢の一騎当千!遥かなるギリシャとトロイの物語。

地獄を見ろォッ!! トロイ人ども!!!!…といきなり物騒なセリフで始まる、いまだかつてない古代ギリシャ系バイオレンス血ヘドぶち撒きマッチョ漢アクションゲーム。

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いまやすっかりお馴染みの無双シリーズ、今回のお題目はトロイ戦争。
三國志、戦国時代、ガンダム、北斗の拳と色々なジャンルに挑戦して来た「無双」だが、今回はトロイ戦争という、日本人には馴染みの薄い題材である。
しかし美麗でリアルなドラマシーンと、大迫力の戦闘シーンを組み合わせたストーリー展開は従来どおりで、しかも本作はシリーズ随一といえるほど美しいグラフィックで人間ドラマが繰り広げられる。

デモシーンは流血沙汰が多く、洋画吹き替え風のハードなセリフ廻しは明らかに大人向け。
今までの無双はお子様向けだったのかと思わせられるようなシビアな作りである。

そして武将が次々と、しかもあっけなく死んでいく様は現実の戦争のようなリアルさと虚しさがあり、まるで映画さながらの展開には思わず息を呑むクオリティだ。
ブラッド・ピット主演の映画「トロイ」や、「スパルタを舐めるな!!」のセリフが印象的なアクション映画「300(スリーハンドレッド)」が好きな人には、この手の作品は特に楽しめることでしょう。

かくいう筆者は藤子不二雄の「タイムパトロールぼん」で小さい頃から予習済みなので、特に問題なく世界観に入り込めた。

troy_7.png troy_6.png 随時下されるミッションを遂行していく


トロイ戦争とは?
古代ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩"イリアス"に描かれている、ギリシャ軍トロイ軍による戦争。
紀元前1200年頃、スパルタ王妃で絶世の美女でもあるヘレネが、トロイの王子・パリスによってさらわれたことに端を発し、名だたる英雄達に率いられたギリシャ軍と、トロイ王家の王子達に率いられたトロイ軍との衝突という構図で約10年間続いた。
ギリシャ軍が仕掛けて戦いを勝利に導いた「トロイの木馬」はあまりにも有名。

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無双シリーズは筆者も何作か体験してきたが、ここ最近はすっかりご無沙汰状態。
久々の最新作レビューとなるので、まずはじっくりとプレイし、一通り遊び通したところでレビューしてみました。
更に、本作はリリースされて日が浅く、まだ未プレイの方もいらっしゃると思うので、プレイした感想を分かりやすくお伝えするべく、「五つ星評価」として点数化してみました。
※あくまで目安です。筆者が勝手につけた点であり、もちろん人によって評価が異なります。


ico_grade6_4.gif [グラフィック] 映像の美しさ、視覚に訴えるエンターテイメント性
ico_grade6_4.gif [サウンド] 音楽・効果音のクオリティ、耳に残る印象
ico_grade6_3h.gif [操作性] キーレスポンス、コンフィグのカスタマイズ性、分かりやすさ
ico_grade6_3.gif [インターフェイス] システム環境の充実、ロード速度、全体的な完成度
ico_grade6_2h.gif [熱中度] やり込み要素、持続性の高さ

ico_grade6_3h.gif [総合評価] 3.5点 / 5.0点


まず最初に触ってみた感想は、「いままでの無双と少し毛色が違う」という事実。
何が違うかというと、徹底した男の戦いが描かれている点と、ギャグや萌え要素を一切排除した作風である。

登場するキャラクターはみんな屈強な戦士で、共に相手陣営を殺す気満々。
しかしそこには、祖国のため、己の正義のため、愛する者のためといった様々な大儀を胸に秘めた男達の熱き想いが交錯する。

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そしてコーエー作品には珍しく、萌え担当の女性キャラが一切出て来ない。
一応アマゾネスのペンテシレイアがいるが、身の丈2mの女戦士という異質な設定である。
間違っても「敵将!!討ち取っちゃった☆」とかそういうのもない。
この辺はリアルさを追求する洋ゲーっぽく、このゲームに賭ける制作者の本気度が伺える。

ゲームモードは、ギリシャ軍がトロイに上陸するところから、「トロイの木馬」作戦で戦争が終結するまでを描くストーリーモードがメインで、全部で21ステージ。
両軍の戦士はそれぞれ4名おり、合計8名を操作する。特徴は以下のとおり。

troy_2.png ステージ毎に異なる戦士の視点で物語が進む


GREEK (ギリシャ軍)
アキレウス
ギリシャ軍最強の戦士。パワーとスピードのバランスが良く扱いやすい。
コンボは高性能な技が多く隙も小さい。どんな敵とも互角以上に戦える。
ギリシャ神話では不死身の戦士として描かれており、唯一の弱点だった踵を矢で射抜かれて死んだというエピソードは有名。
オデュッセウス
ギリシャ軍の知将。攻撃のスピードが速く、△ボタンで飛び道具が使えるのが特徴。
攻撃範囲が狭く他の戦士に比べると押しが弱いが、□□□□×→△のコンボが超高性能で、集団戦では無類の強さを発揮する。
トロイの木馬の発案者で、一刻も早く戦争を終わらせたいと考えている。
アイアス
身長2mを超すギリシャ軍随一の巨漢戦士。アキレウスの従兄弟でもある。
見た目どおり攻撃モーションは遅いが、□□△のダブルラリアットタックルの突進力は脅威的。
ギリシャ軍の中でも剛勇を誇り、名誉を重んじる戦士である。
パトロクロス
アキレウスの部下であり親友。良き補佐役としてアキレウスを助けている。
性能はアキレウスに似ており、ほぼ同じ感覚で操作できる。
ストーリーモードでは一度しか使えないレアキャラである。


TROJAN (トロイ軍)
ヘクトル
トロイ王・プリアモスの長子。トロイ軍ではトップクラスの強さ。
武と智勇を兼ね備えた勇敢な戦士で敵からも一目置かれている。
アキレウスのトロイ版みたいな感じで、性能も似ているので同感覚で使える。
パリス
ヘクトルの弟。スパルタ王妃・ヘレネと恋に落ちたことが戦争の発端であることに苦悩する。
オデュッセウスと同じく飛び道具が使えるキャラで、シューティングプレイが可能。
□□□□×→△のロックオンショットを覚えると鬼神の如き強さ。タイマンよりも集団戦向け。
ペンテシレイア
軍神アレスの娘でアマゾネスの女王・ヒッポリュテの妹。
身の丈2mという、女性とは思えないパワーキャラ。
モーションがモッサリしているが攻撃範囲が広い。□□□△の突進力もなかなかのもの。
アイネイアス
トロイの王家に深く関わりのある家系の戦士で、プリアモス王の信頼も厚い。
ヘクトルに似た能力でパワーとスピードのバランスがよく使いやすい。
ストーリーモードでは一度しか出てこないキャラ。


各ステージで操作する武将は決まっており、時にはギリシャ軍、時にはトロイ軍の視点で物語は進行する。
筆者はてっきり従来のように一人一人の武将の視点でストーリーが個別に進むものと思っていたが、本作は大筋のストーリー進行は一本道で、場面によって使う武将が変わるという仕様になっているため、一度クリアすると概ねやることがなくなってしまうという不安要素がある。

しかし、特定の戦士と連続で戦ったり、どれだけ敵兵を倒し続けられるかといったチャレンジモード、美麗な絵画風のグラフィックを拝めるギャラリーモード、レアアイテム等もあり、それらの収集にはかなりの時間を要するだろう。

troy_29.png troy_34.png ギャラリーは超綺麗

戦闘シーンに目を移すと、そこでも従来作品とは違う面が見られる。
シリーズの醍醐味である「一騎当千」の感覚はもちろんあるのだが、今回はリアルさを前面に押し出す作りで、敵兵が派手に吹っ飛ぶようなフィクション要素は若干影を潜め、戦いは重量感があり、より現実的なものになっている。
目に見えて従来と違うのは、敵兵の死体が消えずに残ること。
やられ方もリアルで戦っている感がよく伝わって来る。

やたらとフットワークが良かった従来の武将とは明らかに違い、ジャンプを廃し、武器・盾・体術を最大限に使う肉弾戦は、プレイヤーの目にかなりリアルに映ることだろう。
そして戦場に飛び散るドス黒い血と、必殺攻撃でトドメを刺す様子は生々しく、血生臭い戦場の空気感を存分に味わえる。

troy_8.png troy_19.png 目を覆いたくなる残虐っぷり

キャラの動きは若干重く、三國武将に比べるとモッサリ感は否めない。
その代わり攻撃に重みがあり、迫力はこちらが数段上。「北斗無双」に近いクオリティと言える。
この辺の仕様は人によって好みが分かれるだろうが、個人的にはあまり気にならなかったし、ストレスも感じなかった。

それは多分、数十人単位の敵兵を吹っ飛ばすのが当たり前の「従来無双」とは違う、本作独特の作風のためかもしれない。
タイトルに無双の名前があるものの、別に「TROY」でも良かったんじゃないの?というくらい従来のシリーズとは雰囲気が変わっており、敵兵がリアルに動き、ジリジリとにじり寄って来る様子は人間臭く、一人一人確実に撃破していく感覚は「ファイナルファイト」に近いものを感じた。

全体的に地味な雰囲気であり、従来シリーズと比べて派手さは控えめなので、完全に別の作品と割り切ってプレイした方が良さげな感じである。

troy_22.png troy_17.png 統率の取れた動きをする敵兵

ゲームシステムは、□ボタンの弱攻撃と△ボタンの強攻撃を組み合わせたコンボがメインで、操作感覚としては従来作品とほぼ同じ。
ただ、今回はジャンプがなくなり、代わりに盾を使った崩し攻撃が追加された。
本作のザコはガードが堅い奴が多く、コンボ一辺倒ではなかなか倒せないようになっている。

そのため、新たに×ボタンを加えた崩しコンボで相手のガードを崩す戦法が重要になる。
そして体勢を崩した敵には△マークが表示され、素早く押すことで必殺攻撃が炸裂。
どんなに体力が残っていても一撃で倒せる素敵な技で、このゲームを制するポイントの一つとして重要なアクションだ。

troy_16.png troy_20.png troy_21.png 必殺連携の例

それともう一つ大事な要素は、敵兵が落とす武器の使い方。
L2で拾った武器(剣・槍など)はしばらく使うと壊れるが、主に△ボタンで投げる投擲専用と考えて差し支えない。
射程距離が長く威力が非常に高いので、あらゆる場面で活躍する優れた性能を誇る。
遠くからリーダー格の敵をピンポイントで仕留めるとザコの統制が乱れ、戦いを有利に展開できるだけでなく、討ち漏らした敵兵を背後から武器投げでトドメを刺すと映画のワンシーンのように演出できてお勧め。
武器は前転中でも拾えるので、慣れると前転→武器拾い→投げとスピーディーに動ける。

名無しの一般兵の他にもキャプテン・アサシン・スパイクといったリーダー格の敵が存在し、こちらの攻撃をガードないし回避してくる強敵だが、タイミングよくガード弾きでカウンターを叩き込むか、ガード崩しで体勢を崩して必殺攻撃で始末するかのどちらかが有効。

本作はジャンプができないため、大量の敵兵に囲まれると大ピンチとなる。
そんな時は迷わず○ボタンでFuryを発動。
Furyゲージが一定以上ある時に発動でき、雄叫びを上げて周囲の敵をのけぞらせた後、Fury状態に移行。この間は攻撃力が上がり、敵のガードを無視して攻撃できるようになる。
ただし、無双乱舞とは違い無敵ではないので注意。(あるアイテムを装備すれば無敵になる)
Fury状態では画面が白くなり、スローがかかったように時間の流れが遅くなる。

troy_9.png 発動時は一瞬無敵。緊急回避に

ステージ間か最後にはボスが登場し、周囲の兵士に見守られながらの決闘に突入。
まずは動きや攻撃を観察しながら立ち回り、隙を見せたらコンボを叩き込むのが基本。
敵の攻撃はきっちりガードするか、前転で回避。慣れてきたら攻撃をジャストガードすることで発動するカウンターで反撃しながら体力を削っていこう。というか後半になるとこのジャストガードが必須となる。
終盤のヘクトル戦では壮絶な弾き返しの応酬が見ものだ。ジャストガードに成功するとスローになる演出がイカス。

troy_28.png 時々画面にボタンが表示されるので気が抜けない

ゲーム中盤に差し掛かるとオリンポスの神々とのバトルも加わり、時々画面に表示されるボタンを押していく特殊な演出が入る。北斗無双にもあった要素で、失敗するとボスの体力が回復して仕切り直しになる点も同様。
最初は難しいと感じるかもしれないが、押すべきボタンの画面表示位置がコントローラのボタン配置と同じなので、集中していればそれほど難しくはないはず。

この神々とのバトルについては、突然のファンタジー要素として賛否両論あるかもしれないが、神々の存在を身近に感じていたという古代文明にあっては、そんなに世界観を壊すほどでもないかなと思う。

troy_25.png troy_26.png 画面に表示されるボタンを素早く押せ!

熱中度の評価が少し低い理由としては、ストーリーが一本道であることに加え、各武将のステータスアップによる成長システムもないことから、前述したように一度クリアするとやることがなくなってしまう。
一応、ゲーム中で得られるKleosというお金のようなものを貯めてアイテムを購入し、装備することでキャラクターのステータスやスキルを上げるシステムになっているが、手に入れたアイテムは全キャラ共通で装備可能なため、MAXまで成長させるのが早いのである。
ちなみにトロフィー収集のやり込みはどのゲームでもあるので、評価には反映していない。

troy_30.png troy_12.png アイテムスロット拡張を最優先すると吉

最後にプレイヤーの腕にもよるが、本作は難易度が高く、普通にプレイしていると中盤辺りから先に進めなくなるだろう。
そんな時はチャレンジモードでKleosを稼ぎ、アイテムを購入してキャラクターを強化していくしかないが、まずはアイテムスロットの拡張を優先させ、後はステータスを大幅に上げる装備品を徐々に揃えていこう。
どうしても先に進めなくなったら難易度をEasyに変更するとよい。
(プライドが邪魔して筆者はしなかったが)

これまでの説明を整理し、大事な点を挙げると……

■ガード崩しを有効に使い、ゴリ押しは控える。
■敵が落とす武器は投げまくれ!
■ボス戦では弾き返しをマスターする。タイミングを身体で覚えるのが理想。
■緊急回避の意味も含め、Furyは惜しまず使う。
■先に進めなくなったらKleosを貯めてアイテムを購入・装備する。

だいたいこんな感じになる。
あとは実際にプレイしてみて、ユーザー毎に評価してみるのが吉だと思います。

troy_31.png troy_24.png troy_33.png

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【 2011/07/16 (Sat) 】 アクション | TB(0) | CM(2)
おハロー!
トロイや300がおもしろく感じたクチなので、自分も楽しめるかなぁ。

このトロイ無双の、戦場の生々しさやクオリティを三國やら戦国にも採用してくれるとよりおもしろそうなんだけど(女っ気は多少ほしいですがw)でも、ライト層に人気のゲームだし無理かなぁ・・・別Ver.とかでもいいんだけどw

あっ以前記事にされていた“安道名津”自分も食べましたよ~。甘すぎずお茶に合いそうな感じでしたw
【 2011/07/19 】 [ 編集 ]
>>レウさん
確かにライト向けの三國・戦国にTROYのリアルさは合わないかもしれませんね。
次回作(猛将伝?)ではどうなるのか注目です。(出ないかもしれないけど)
"安道名津"食べてみましたか~(´∀`)
また食べたくなりましたよ。
【 2011/07/20 】 [ 編集 ]
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管理人 WildCat
ゲームと猫を愛する元ファミカー。
昔のゲームっていいですね。

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